石鎚スキー場、井川腕山スキー場、久万スキー場、雲辺寺など四国のスキー場で楽しくすべるための初心者ガイド2 |
初心者ガイド |
マイカーで滑りに行きたいんだけど、タイヤチェーンは必要?
絶対に必要です。購入しない人は四国のスキー場に向かってはいけません。
また、購入しただけで装着できなければ話になりませんので、簡単につけられるものを選んで購入する必要があります。
タイヤチェーンはどんなのがいいの?
金属製と非金属製(ゴム製)のものがありますが、金属製のものが装着しやすくてお勧めです。収納した際にコンパクトなのも便利(ゴム製はかなりかさばります)。
さらに重要なのは「1分以内に装着できること」。各タイヤチェーンを見てみると「60秒装着モデル」が多くありますのでそれを選びましょう。装着に時間がかかる安物チェーンは、面倒臭がっているうちに装着のタイミングを逃してしまいがちです。また、四国の雪道ではチェーン装着場が狭いことが多く勾配があったりしますので、これくらい簡単なものでないと巻くことが難しい場合もあります。
スタッドレスタイヤは必要?
1シーズンに数回しか雪道を走らない方なら購入を見送るのも仕方ないと思いますが、何度もスキー場に向かう人は必ず購入しましょう。
スタッドレスタイヤで雪道を走ったことがない人にはその差がわからないと思いますが、スタッドレスを履いている者の感覚では、雪の上のノーマルタイヤなどは「ソリ」と同様です。どっちに進むかまったくわからないし、滑り出したら最後、絶対に止まりません。
通常スキー場に向かう道では「ここから雪道!」と言う明確なラインはなく、まず部分的に凍結路が現れて、最終的にタイヤチェーンが必要な雪道になるケースがほとんどです。このような状況ではタイヤチェーンを装着するタイミングが大変難しく、「まだいける」と思っている間に思わぬ場所で部分凍結に出くわし、クラッシュすることもあります。
そういった危険を未然に防ぐため、スタッドレスを装着する意味は大きいのです。
スタッドレスタイヤはどんなのがいいの?
国産メーカーのものならいずれも大差なく、安心して使用することができます。韓国製の激安スタッドレスなどはグリップが劣るものもあるので注意。
また、スタッドレスタイヤの寿命は通常3シーズンほどです。走行距離に関わらず、古いタイヤは極端にグリップ力を失いますので中古購入などは避けたほうがいいでしょう。
冬季装備をした車(または乗せて入ってくれる友人)がないのですが…
愛媛の「久万スキーランド」はシャトルバスが運行しています。
または香川県の「スノーパーク雲辺寺」がおすすめ。シーズンを通じてほとんどチェーン不用でアクセス可能です。
初心者にお勧めのゲレンデってどんなゲレンデ?
初心者にとって大切なことは「いかに安全に素早く上達するか」ということですが、それに必要なことを考えると
・ 斜度が恐くない緩やかな斜面
・ アイスバーンになりにくい斜面(できれば粉雪がイイ!)
・ 人やモノとぶつからない広大なコース幅(混雑しないことも重要)
・ ゆっくり動いて乗りやすく降りやすい快適なリフト
・ 短すぎず長すぎず、ほどよい滑走距離
・ 初心者に講習をしてくれる人がいる
ということになります。
四国のスキー場の初心者環境は結構厳しいものがあります。始めては四国外のスキー場で出かけるほうが良いかもしれません。初めてのスキー場選びはしっかりと行いましょう。
週末に空いているおすすめのゲレンデはありますか?
一概に「ここがおすすめ」と言えるスキー場はありません。四国のスキー場はどこも人気が高く、週末は大抵混雑します。特に平地で雪が降った週末などは、みんなが一斉に「雪が降ったし滑りに行こう!」と考えるのでひどい混雑になりますし、トップシーズンの連休なども同様に人が集中します。こういう条件が重なった週末は、おとなしく四国外のゲレンデを目指すのがオススメ。鳥取県の大山スキー場あたりが良いと思います。
リフトの混雑時に素早く乗るためのコツは?
まず最初に断っておきますが「割り込みは禁止」です。
ここで説明するのは「リフト乗り場での暗黙のルール」というべきもので、これを理解できれば余計な時間をとらずにリフトに乗車でき、周りに迷惑もかけないということです。
スキー場のリフト乗り場にはさまざまな整理方法があります。良く整理されているスキー場では左の図のように、リフト待ち人数に合わせて区画ロープの張り方が調整され、割り込みが起きないように整理されています。
しかし、一般的には右の図のように、「なだれ込み式」の方法が採用されています。
「なだれ込み式」の場合はなるべく外側に並ぶことが重要です。
右図のように自動車道の車線にたとえると、内側は「合流車線」にあたり、ゲート手前で激しい渋滞が起こるので大変。初心者ほど見た目の距離が短い内側に並びがちな上、なかなか流れに入り込めずにいつまでもその場に留まり、後続の人を長時間待たせることになるのです。上級者は常に周囲に気を配り、合流の際も優先順位を的確に見分けて前に進むので渋滞を起こさないものです。
◆リフト乗り場ではなるべく外側に並ぶ
◆内側に位置してしまった場合は気を配りながら前に進むことを意識する
という2点を注意し、リフト乗りの達人を目指してください。
もっとうまくなりたいんだけど?
スキーがうまくなるための絶対条件は「基礎体力」です。
基礎体力があれば、疲れず、楽しく、周囲に気を配りながら安全に滑走することができます。
基礎体力がなければすぐに疲れ、練習量も増えず、楽しめず、周囲に迷惑をかけ、怪我のリスクが高くなります。なかなか初心者を抜けられないという方は基礎体力を見直してみましょう。
理想としては、マラソンを完走できるほどの体力を付け、リフト一日券をフルに使って朝から晩まで50kmくらい滑走出来れば上手になります。マラソンの代わりに自転車も良いでしょう。テクニック以前に体力を付け、いつまでも楽しく滑れる体を作ることが大切。きっと豊かな人生に繋がります。